MNPワンストップとは?
MNPワンストップは、従来必要だったMNP予約番号の手続きが不要になる制度です。
面倒な手続きが不要になり、より簡単でより早く乗り換えが可能になりました。
MNPワンストップは、電話番号を維持したまま他のキャリアに乗り換えるMNP(携帯電話番号ポータビリティー制度)の手続きを簡易化する新たな仕組みです。
従来のMNPは、契約していたキャリアでMNP予約番号を発行し、新キャリアでMNP予約番号を入力する必要があった。MNPワンストップでは、従来のキャリアでの予約番号発行が不要となり、新たなキャリアのWebでMNP手続を行なうだけで完結できるようになります。
例えば、ドコモからソフトバンクへ乗り換える場合、ソフトバンクのWebサイトのみでMNPの転入手続きを完了できます。
従来のツーストップ方式との違いは?
従来のMNPはツーストップ方式では、契約している携帯会社でMNP予約番号を取得、その後、新しく契約する会社にMNP予約番号を伝える必要がありました。
それがワンストップ方式では、MNP予約番号の取得を取得せずに、新しく契約する携帯会社に申し込むだけでMNPが行えるようになります。
具体的な流れは以下のようなイメージです。
- 新しく契約する携帯会社のサイトでオンライン手続きを行う
- 手続きの途中で元の携帯会社のサイトに遷移
- 解約についての重要事項説明と解約手続きが行われる
- 再び新しく契約する携帯会社のサイトに戻る
- 回線の切り替えが完了すると、元の携帯会社との契約は自動で解約される
事前準備するもの
MNPワンストップは、MNP予約番号は不要ですが、転出元のマイページにログインする必要があるため、IDやパスワードを事前に確認しておく必要があります。
転出元のマイページにログインできないことにはMNPワンストップの手続きが完了しないので、IDとパスワードを事前に確認します。
店舗手続きは不可
現時点では、各社いずれもWebでの対応のみを案内しています。
店頭でのワンストップ化について、ドコモでは「検討中で、現時点で決まっていることはない」と説明。KDDIでも「現時点では未定」、ソフトバンク、楽天モバイルも同じく未定です。
楽天モバイルでは、店頭でワンストップ化の対応を問い合わせられた場合、Webでの手続きを案内するとしています。
MNPワンストップで可能な転出元事業者
当初の対応事業者は7社です。現在のところMNPの転入手続きがワンストップで可能な転出元事業者は以下です。
・NTTドコモ
・KDDI
・沖縄セルラー
・ソフトバンク
・楽天モバイル
・日本通信
・ジャパネットたかた
これらの事業者が運営するブランドサービスがLINEMOへのMNPの転入手続きがワンストップで可能です。
- ドコモ
- ahamo
- au
- povo
- UQモバイル
- ソフトバンク
- ワイモバイル
- 楽天モバイル
- 日本通信
手数料
MNPワンストップのオンライン手続きはどこの携帯会社でも無料です。
現在、店舗での手続きはできませんが、店舗におけるMNPワンストップは手数料有料となる可能性があります。
MNPワンストップ手順
MNPワンストップの手続き手順は携帯会社により微妙に異なりますが、基本的には以下のような流れです。LINEMOの実際のMNPワンストップの流れになります。
- LINEMO公式ページへ
- 今すぐ申し込む
- 今の電話番号をそのまま使用する
- 現在利用中の携帯電話会社を選択
- 「MNP予約番号が不要な方法(ワンストップ)で申し込む場合」をタップ
- 乗り換えの手続きを行う
- 乗り換え元のIDとパスワードでログインする
- MNPのお手続きによるご注意事項を確認のうえ進む
- 同意したうえでMNPお手続きに進む
- 他社へ乗り換えと同時にドコモを解約するお手続きにチェックを入れる
- アンケートに回答する
- この内容に同意のうえ手続きを進める
- のりかえ先サイトへ進む
- LINEMO公式サイトへ戻ります。移転元の携帯電話会社が記載されていることを確認してサービスの選択へ進みます。
- あとはLINEMOの申し込みを進めていきます
MNPワンストップのメリット
工程が少なくなる
「MNPワンストップ方式」は、「モバイルナンバーポータビリティ」(MNP)を利用して携帯電話会社を乗り換える際に、乗り換え先の会社での手続きのみで乗り換えが可能になるものです。
契約中の会社でも手続きが必要になる従来のツーストップ方式と比べて、手続きが簡素化されます。
MNPワンストップ方式は、乗り換え先の携帯電話会社Bでのみ手続きを実施すれば乗り換えが可能になるというもの。これによりユーザーが携帯電話会社を乗り換える際の手続きの簡素化でき、負担の軽減につなげられる。
有効期限切れがない
MNP予約番号は、発行から15日たつと有効期限が切れてしまいます。
仕事が忙しくて乗り換え先の携帯電話事業者のショップに行けないまま期限切れ、というケースも少なくなかったですが、ワンストップ方式では有効期限がないので、いつでも手軽に乗り換えができます。
MNP予約番号発行が不要
新しいワンストップ方式では、この予約番号の発行が不要となり、乗り換え先のLINEMOのWebサイト上で手続きが完結します。
MNP予約番号はwebや電話や店舗で発行するものですが、発行するまでの手間がかかりました。MNPワンストップではMNP予約番号発行が省略されます。
MNP予約番号を間違えないで済む
MNP予約番号の入力を間違えると審査に通りません。MNP予約番号は10桁の番号となっていますので、番号を間違って入力しがちです。
番号を間違えて申し込みした場合は再度、MNP予約番号を取得して申し込みとなり手間がかかります。
MNPワンストップなら番号間違いなどのトラブルを防げます。
引き止めがない
MNPを利用するには従来のやり方では、乗り換え元と乗り換え先の2カ所で手続きが必要です。
まず乗り換え元の携帯会社で「MNP予約番号」を発行してもらい、それを使って乗り換え先の携帯会社で契約を結ぶ。手間がかかるうえ、乗り換え元で解約を引き留める行為も横行していました。
MNP予約番号を発行する際に、特典を出すから解約を考え直すように引き止める携帯会社もあります。
MNPワンストップなら、MNP転出が不要となるので引き止められることなく乗り換えが完了します。
MNP予約番号を間違えないで済む
MNP予約番号の入力を間違えると審査に通りません。
再度、MNP予約番号を取得して申し込みとなり手間がかかります。
MNPワンストップなら番号間違いなどのトラブルを防げます。
解約手続きが不要
MNPワンストップを利用することで契約中の通信会社の解約手続きが不要になります。
新しい通信会社を申し込んで回線切替をすることで変更前の通信会社の解約が成立します。
MNPワンストップの注意点
オンライン手続きのみ
ワンストップ方式はオンラインでの手続きに限定されています。
店舗や電話でMNPする場合は従来通りのツーステップ方式となります。
MNP予約番号を持たないで店舗にて他社から乗り換え手続きはできません。
MVNOは非対応が多い
大手キャリア(NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天モバイル)は漏れなく対応を開始しますが、MVNOはサービス開始時においては日本通信のみの対応となります。
当分はツーストップ方式と併用される予定ですが、いずれはワンストップ方式で統一される可能性もあります。
乗り換え元のアドバイスがなくなる
MNP予約番号発行を電話で依頼する際に、オペレーターから「お得な料金ご案内」があります。
オペレーターの説得により乗り換えを踏みとどめた方が少なからずいます。
MNPワンストップでは乗り換え元のオペレーターとは会話せずに乗り換え手続きが完結するので、オペレーターの意見を聞けなくなります。
対応の携帯会社間でのみ利用可能
MNPワンストップでの乗り換えは、ワンストップ方式に対応している同士の携帯会社間で利用できるため、いずれかの携帯会社がワンストップ方式に対応していない場合には、従来でのツーストップ方式で乗り換えを行う必要があります。
MNPワンストップMVNO格安SIMの対応状況
MNPワンストップの対応が発表されたのはMNOを中心とした事業者です。
IIJmio
IIJmioを展開するインターネットイニシアティブに聞いたところ「今後対応できるよう検討している」とした。
マイネオ
mineoを展開するオプテージでは7月からA、D、Sプランすべてでワンストップ方式に対応する予定という
OCNモバイルONE
OCN モバイル ONEを展開するNTTレゾナントでは「検討しているが、対応時期は未定」としている
UQモバイル
KDDIと沖縄セルラーは5月24日8時30分から、「携帯電話番号ポータビリティ(MNP)」のオンラインでの手続きについて、ワンストップ対応を開始する。
MNP予約番号を取得しなくても、auやUQ mobile、povo2.0へ乗り換えられるようになる。なお、auショップなどの店舗では、引き続きMNP予約番号の取得による手続きとなる。
他社からの乗り換えの場合、auやUQ mobile、povo2.0のMNP新規申込画面で必要情報を入力し、「MNP予約番号をお持ちでないお客さま」を選び、転出元事業者を選択する。
その後、転出元事業者のマイページで、転出に同意する必要がある。続いて、auやUQ mobile、povo2.0の申込画面で必要な情報を入力すれば、手続きが完了する。
ワイモバイル
ソフトバンク株式会社は、お客さまの利便性向上を目的として、2023年5月24日からウェブでのMNP(携帯電話番号ポータビリティー制度)の転入手続きに、ワンストップ方式を導入します。
これにより、他社から“ソフトバンク”“ワイモバイル”“LINEMO(ラインモ)”へのMNPによる転入をご希望のお客さまは、従来必要だった転出元でのMNP予約番号の発行手続きが不要となり、ソフトバンク株式会社のウェブサイト上のみでMNPの転入手続きが完結します。
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルはMNPワンストップに対応しておりません。対応についての公式見解もありません。
ジェイコムモバイル
ジェイコムモバイルはMNPワンストップに対応しておりません。対応についての公式見解もありません。
ahamo
ahamoは、Webサイトでの携帯電話会社の乗り換え(MNP)の手続きにワンストップ方式を2023年5月24日から導入しました。
これにより、他社からahamoへのMNP転入時に必要だった転入元の事業者でのMNP予約番号の発行が不要になり、乗り換え手続きがahamoのサイトのみで完結できるようになります。
これまでは、ahamoへMNPを行うためには、お客さまによる移転元でのMNP予約番号の発行手続きなどが必要でした。
MNPワンストップ方式では、ahamoサイトでの手続きのみで移転元の回線契約解除、ahamoへの回線契約申込み、回線切り替えまで完結できるようになるため、よりスムーズな手続きが可能となります。
LINEMO
LINEMOは、Webサイトでの携帯電話会社の乗り換え(MNP)の手続きにワンストップ方式を2023年5月24日から導入しました。
これにより、他社からLINEMOへのMNP転入時に必要だった転入元の事業者でのMNP予約番号の発行が不要になり、乗り換え手続きがLINEMOのサイトのみで完結できるようになります。
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