irumoはMNO回線?MVNO扱いではない?

irumoはMNO回線?

irumoはドコモの料金プランとなりますので、MNO回線です。

MNOは「Mobile Network Operator」の略で、「移動体通信事業者」という意味です。

MNOの特徴は総務省から直接、周波数帯を割り当てられている点で、自社の回線網を使用して通信サービスを提供しています。

一般的に「キャリア」と呼ばれる事業者が、MNOに該当します。

LINEの年齢確認が可能

irumoはMNO回線となりますので、LINEの年齢認証ができます。

irumo契約時に申し込んだ生年月日、もしくは利用者登録制度に登録した利用者の生年月日をもとに認証がおこなわれます。

認証の結果、18歳未満とされればLINE ID・電話番号による検索などの機能は使えず、18歳以上であれば問題なく利用することができます。

ドコモメールが利用可能

キャリアメールは、MNO事業者のみ提供可能です。

irumoでは「@docomo.ne.jp」のドコモメールが月額330円のオプションサービスで利用できます。

キャリアメールは、信頼性の高さが大きな特徴です。無料で利用できるフリーメールサービスとは異なり、法令を踏まえた本人確認を行った上で提供されているため安心して利用できます。

また、通信事業者の提供する迷惑メールのフィルタリングサービスが利用できるのもキャリアメールのメリットです。

通信品質はドコモと同じ

irumoは、ドコモの「5Gエリア」と「Xi(LTE)エリア」で利用できます。

irumoは、FOMA(3G)エリアでは利用できません。

irumoのドコモ回線の通信エリアは、ドコモが対応しているエリアと同じ通信範囲になります。irumoだから、ドコモの既存プランよりも狭くなるということはありません。

irumoはドコモ品質のまま料金をエコノミークラスにまで引き下げることを念頭に、他社サブブランドと競合することなくサービス品質で勝負しています。

ドコモは、irumoをエコノミークラスのサービスとして、他社のサブブランド対抗することを念頭にしたブランドです。

irumoはドコモの中で独立したブランドとなっていますが、通信品質はドコモと何も変わりません。

MNOは4社、9種類の携帯電話サービス

MNOは4社あり、9種類の携帯電話サービスが該当します。

運営会社携帯電話サービス名
NTTドコモドコモ、ahamo、irumo
KDDIau、povo
ソフトバンクSoftBank、Y!mobile、LINEMO
楽天モバイルRakuten Mobile

irumoはMVNOではない

OCNモバイルONEのサービスに代わり、MVNOとしてではなくNTTドコモ自身が直接提供する小容量のプラン「irumo」はMNOです。

MVNOとは

MVNOは、日本語で「エムブイエヌオー」と読み、「Mobile Virtual Network Operator」の略で、日本語では、「仮想移動体通信事業者」と訳されます。

MVNOは、自社で専用の通信回線網を保有せず、MNOから通信回線を借りることで、通信サービスを提供している会社です。

そのため、MVNOで「格安SIM」を契約する際に、各社がそれぞれどこの回線(「NTTドコモ回線」「KDDI(au)回線」「ソフトバンク回線」)を利用しているのか?という項目を表示しています。

MVNOをやめた理由は?

ドコモのコンシューマー向け営業戦略のもとで経営方針を統一し、意思決定の迅速化を図ることで、多様なニーズに応える料金、サービスの提供と、顧客基盤の拡大を加速させるには、OCN モバイル ONEをこのままMVNOとして残しておくよりも、ドコモが直接提供するサービスブランドとした方が効率がいいと考えたからです。

irumoをドコモMNO回線で直接提供できるようになることで、ドコモがNTTコミュニケーションズに帯域を貸し出し、それをコムがドコモに卸すという“いびつな構造”となっているOCN モバイル ONEとは全くの別物として扱えることになります。

MVNOでは実現できなかったサポート

MVNOのOCNモバイルONEは、ドコモショップで契約時のサポートはしてくれるものの、契約後のサポートはOCNモバイルONEが対応する形となりますし、サポートもオンラインや電話がメインです。

小容量・低価格を求めるユーザーはスマートフォンに比較的詳しくない人が多い傾向にあるだけに、ユーザーの目線からすればドコモショップで契約するにもかかわらずNTTドコモのサービスではないものを契約し、ショップでのサポートも受けられないことに不安が少なからずありました。

irumoではMNOとなりましたので、契約後のサポートもドコモショップで行うことができます。

MVNOの大きな弱点

MVNOは、混雑時の速度が大きく下がりやすい特徴があります。

状況によっては動画を閲覧しにくい、Webサイトがなかなか表示されないといった状況になります。

とくに、昼休みは多くの利用者がいっせいにスマホを使うため、混雑しやすくなっています。

OCNモバイルONEは混雑時でも比較的つながりにくい傾向にありました。irumoはMNOとなりますので昼休みも快適にネットが利用できます。

MVNOの最大の魅力

MVNOは、独自の通信基地局を持たずにMNOの回線を借りてサービスを提供しています。

そのため、通信設備に対するコストが抑えられ格安な料金で通信サービスを提供することが可能です。

irumoの料金は以下です。

プラン0.5GB3GB6GB9GB
月額料金550円2,167円 2,827円 3,377円
みんなドコモ割 カウント対象
dカードお支払割▲187円/月
ドコモ光セット割
または
home 5Gセット割
▲1,100円/月
月額料金
割引適用後価格
550円880円1,540円2,090円
国内通話料22円/30秒
SMS通信料(国内)3.3円/回(受信料 無料)

OCNモバイルONE新コースの料金は以下です。

新コース音声対応SIMデータ専用SIMSMS対応SIM
500MB/月コース500円(税込550円)
1GB/月コース700円(税込770円)
3GB/月コース900円(税込990円)780円(税込858円)
900円(税込990円)
6GB/月コース1,200円(税込1,320円)1,080円(税込1,188円)
1,200円(税込1,320円)
10GB/月コース
1,600円(税込1,760円)1,480円(税込1,628円)1,600円(税込1,760円)

MVNO主な事業者

MVNOの事業者一覧は以下です。

BIGLOBEモバイル
HISモバイル
IIJmio
J:COM MOBILE
LIBMO
mineo
NUROモバイル
OCN モバイル ONE
UQ mobile
y.u mobile
イオンモバイル
エキサイトモバイル

irumoがMNO回線で不利になる点

通信設備の維持費がかかる

格安スマホ(格安SIM提供会社)は、ドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアから、回線など通信設備の一部を借りて自社サービスとして提供しています。

つまり、ネットワーク設備を自社で保有していないため、開発費や基地局などの設備代、土地代、メンテナンス代といった設備維持にかかる費用が不要です。

運営コストが抑えられる分、安い料金プランの提供が可能ですが、irumoはMNOという立場であるため、自社で通信設備(インフラ)を管理・運営している分、月額利用料が比較的高額になります。

実店舗のコストがかかる

格安スマホ(格安SIM提供会社)の多くは実店舗を設置しておらず、オンラインのみの受付やサポート対応を行っています。

そのため実店舗にかかる土地代や家賃、人件費がかかっていません。

MNOであるirumoは、各地に多数の店舗を持っています。全国各地に店舗を構え、来店者への対応を実施しています。

全国津々浦々に自社のショップを構えて販売やサポートをしています。

ですが実は、そのショップの賃料やスタッフの給料などに非常に大きなコストがかかっており、毎月の携帯料金にはショップ運営コストも含まれるため料金が高くなる傾向にあるのです。

安さで勝負しない

大手キャリアの通信設備や回線を借り受けてサービスを提供しているMVNOは20社以上もあります。

MVNOとMNOを含む通信業界全体でも価格競争が激化しており、1社が激安プランを出して話題になれば、競合他社がさらに安価なプランを出してくる傾向です。

その結果、安い価格設定や、他社にないお得なキャンペーンなどが数多く提供される状況が生まれています。

irumoはドコモ品質のまま料金をエコノミークラスにまで引き下げることを念頭に、他社サブブランドと競合することなくサービス品質で勝負しています。

irumoはドコモのプランの1つであるため、ギガライトやギガホプレミアと同様に、通信速度は基本的に高品質です。

ただし、通信混雑時や大量通信時などに、ahamoやeximoのプランよりも優先して制限が実施される場合があるとされており、若干不遇となっています。