eSIMと物理SIMどっちが良いか比較

人気の携帯会社がeSIM取り扱いを開始しており、eSIMと物理SIMどっちを選べばよいか迷うことでしょう。

eSIMは、SIMカードの代わりとなるもので、端末内に既に組み込まれておりSIMカードの抜き差しをする必要性がなくなります。

eSIMが本当に必要かどうかは、物理SIMと比較しながら判断していきましょう。

開通時間

物理SIMカードの場合、開通までに最短2日を要しますが、eSIMなら最短1時間で開通します。 (数時間かかる場合もあります。)eSIMはすべてオンラインで完結します。

物理SIMはSIMカードが到着するまで待つ必要がありますが、eSIMはSIMカードの到着を待つ必要なく、ご自宅にいながら簡単に開通することが可能です。

SIM種別eSIM物理SIM
開通時間最短1時間で開通開通までに最短2日を要する

設定方法

物理SIMはSIMカードの差し替えだけで使えます。SIMカードには識別情報や電話番号などが記録されています。

端末セット契約の場合、購入したAndroid端末は、通信をするための設定(APN設定)が自動で行われるため、手動での設定は不要です。

eSIMは、オンラインにて設定が必須です。ひと手間かけて設定する必要がありますので、物理SIMのように自動で設定されることはありません。

【eSIM設定の流れ】

  • eSIMを申し込み完了後「eSIMご利用手続きのお知らせ」メールをパソコンやタブレットなどのeSIMを利用しないデバイスから開く
  • メールに記載されている設定用のURLへアクセスする
  • ワンタイムパスワードを受け取る方法を電話またはメールアドレスから選び、パスワードを受け取る
  • ワンタイムパスワードの入力後、画面にQRコードが表示される

ここから、iOS端末とAndroidで設定方法が異なります。

【iPhoneのeSIM設定方法】

  • 「設定」を開く
  • 「モバイル通信」をタップ
  • 「モバイル通信プランを追加」をタップ
  • カメラでQRコードを読み込む
  • 「モバイル通信プランを追加」をタップ
  • モバイル通信プランが追加されていることをチェックしたら再起動する
  • プロファイルをインストールする

【AndroidのeSIM設定方法】

  • 設定画面を開く
  • ネットワークとインターネットの設定画面を開く
  • 「モバイルネットワーク」を開く
  • 「代わりにSIMをダウンロードしますか?」の項目より、手続きを開始する
  • カメラでQRコードを読み取る
  • 「有効化」を選び、eSIMが有効化されたら再起動する
  • APN設定をして利用開始
SIM種別eSIM物理SIM
設定方法eSIMプロファイルをダウンロードしてQRコードを読み込む必要があるSIMカードを差し替えるのみ

SIMカードの入れ替え

物理SIMはSIMカードの差し替えが必要です。物理SIMカードは、通話やインターネットなどの通信をするために必要なICカードです。

eSIMはSIMカードの差し替えが不要です。eSIMとはスマホの機種内にあらかじめ埋め込まれた本体一体型のSIMです。

SIM種別eSIM物理SIM
SIMカード入れ替えSIMカードの差し替えが不要SIMカードの差し替えが必要

発行手数料

eSIMはオンラインなら発行手数料が無料です。店舗の場合は3300円(税込)の手数料がかかります。

物理SIMはオンラインでも3300円(税込)の事務手数料がかかりますが、無料の携帯会社もあります。

SIM種別eSIM物理SIM
SIMカード入れ替えオンラインなら無料3,300円(税込)

紛失リスク

eSIMはスマートフォンに内蔵された本体一体型のSIMです。そのため、SIMカードだけ紛失することはありません。ご利用端末を紛失した際は、eSIMの再発行が必要となります。

物理SIMはSIMカードをスマホに挿入することで、スマホで通信サービスが利用できます。SIMカードは取り出せるようになっており、SIMカード単体で紛失するリスクはあります。

SIM種別eSIM物理SIM
紛失リスクなしあり

対応機種

eSIM

iPhone XS・XR以降がeSIMに対応しています。

androidは、「Pixel」「OPPO」「AQUOS」「Rakuten」「Xperia」「HUAWEI」などの一部機種が対応しています。

物理SIM

iPhone 6s/6s Plus SE(第1世代)以降の機種が対応しています。

androidは、「Pixel」「OPPO」「AQUOS」「Rakuten」「Xperia」「HUAWEI」「galaxy」「arrows」「LG」「Xiaomi」など、ほとんどの機種が対応しています。

SIMロック解除

物理SIMとeSIMともに他社端末はSIMロック解除が必要です。IMロック解除は、SIMカード・eSIMの両方に必要なお手続きです。

NTTドコモ、au、ソフトバンクなど他の携帯電話会社でご契約されていた製品はSIMロック解除してからお使い下さい。

物理SIMとeSIMの違い