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子供にスマホいつから持たせる?
子供にいつからスマホを持たせるのかですが、これは「何年生から」「何歳から」という答えはありません。
子供にスマホを持たせる時期は、家庭の教育方針、子どもの発達や友達などの周囲の保有状況などで異なります。
最終的には保護者の判断となります。
小学校の高学年でスマホ所有率は増加
小学校高学年の5年生あたりからスマホの所有率は増加します。
- 1人で行動する範囲が増える
- 塾や習い事で送迎が必要
- LINEやInstagramなどスマホを前提にしたコミュニケーションが増える
小学5年生でスマホの所有率は3割を超え、6年生で5割を超えています。6年生の2人に1人はスマホを持っているという割合になっています。
スマホの低年齢化は進み、小学生の高学年からスマホを使って親と連絡を取り合うのが通例になっています。
子供の年齢が低いうちは親と共用で使うケースが多いですが、10歳あたりから子供専用のスマホを持たせる割合が大きく増加し、専⽤と共⽤の割合が逆転して⼦供専⽤の割合が多くなります。
中学生でスマホ所有率は更に増加
中学1年生でスマホ所有率は6割を超え、中学2年生で8割を超えています。中学生になると、ほとんどの子どもが持っていると考えてよいでしょう。
子供のスマホの利用状況
小学5・6年生(10~12歳)から、スマホでインターネットを利用する割合が急速に増え始めます。
中学1年生(12~13歳)は50%以上、高校1年生(15~16歳)は90%以上が自分のスマホを利用しています。
令和5年度 青少年のインターネット利用環境実態調査
調査結果(速報)はこちら
子供にスマホ持たせる理由
子供にスマホを持たせる理由は以下です。
塾や習い事に通うようになった時
子供が習い事に通うようになると、行動範囲が広がります。
親は習い事の最中でも気軽にメッセージを残すことができ、スマホは親子間の便利な連絡ツールとなります。
子供が外出時に連絡を取れる
子供にスマホを持たせておくことで、LINEなどのメッセージアプリ、電話などを通じて外出先でもすぐに連絡ができます。
また子供が自宅に、両親が仕事に出ているケースでも連絡が取りやすいです。
子供の居場所を把握できる
スマホのGPS機能を使えば、親は子供の居場所をすぐに確認できます。子供が万一、犯罪や非行に巻き込まれた場合にもいち早く対処しやすくなります。
GPSは「Global Positioning System」の略称で、日本語では「全地球測位システム」と略されます。人工衛星から発信されている電波を皆さんがご利用されている端末が受信し、位置や距離、受信した時刻などを基に正確な現在位置を割り出すことができる仕組みになっています。
つまりGPSアプリとは「対象の位置情報を確認または共有することができるアプリ」です。
子供の帰りが遅い時は、今どこにいるのか、家に向かっているのか心配ですよね。そんな時も、すぐに位置を把握できれば安心できるのではないでしょうか。
勉強で使う
子どもにスマホを持たせることで、勉強に役立つことがあります。たとえば、興味のあることを検索したり、調べものをしたりすることができます。
とくに英語においては単語や文法の学習に大変向いていて電車通学の間などに役立ちます。
勉強のサポートや、スケジュール管理ができるアプリも充実しており、これらを駆使することで勉強の幅が広がる可能性もあります。
子ども自身が友達と連絡できる
中高生になると、友達同士の気軽な連絡やクラスの連絡網などにSNSを活用することが増えるため、スマホが必要となります。
遊びの約束や学校での課題を友達に共有したり、他愛もない会話を楽しんだりすると、スマホは友達との連絡には欠かせません。
子供にスマホを持たせる注意点
SNSには年齢制限がある
Facebook、Instagram、TikTok、Twitterいずれも13歳以上が利用可能年齢です。
生年月日が13歳未満になるよう設定は利用規約により、13歳未満のユーザーはアカウントを作成することができません。
LINEは青少年保護を目的として、2020年1月「利用推奨年齢を12歳以上にする」という変更がなされました。 このため、iPhoneなど端末の年齢設定が12歳以下になっている場合はLINEが利用できません。
スマホ依存のリスクがある
子供にスマホを持たせることで、スマホ依存になってしまうリスクがあります。
- スマホが手元にないと不安になる
- SNSやメールを必要以上に確認する
- 食事中や会話中にもスマホを見てしまう
- スマホの充電が切れることに大きな不安を抱いている
- 歩きスマホをしてしまう
スマホに夢中になり毎日長時間使用してしまったり、スマホがないと落ち着かないといった状況になります。
- 記憶力の低下
- 睡眠の質の低下
- 視力の低下
- 自信の喪失
- コミュニケーション能力の低下
- ストレートネック・猫背
- 「ながら歩行」による事故
勉強の妨げになる可能性がある
スマホにはアプリ、ゲーム、SNSなど、娯楽性の高いコンテンツへのアクセスが容易になります。
子供がスマホで、それらの娯楽を楽しむようになると悪戯に時間が過ぎてしまいます。
そうすると勉強への集中力が低下により成績が伸びないなどの問題が発生します。
有害サイトにアクセスする危険がある
スマホは簡単にインターネットを閲覧できることから、誤って有害なコンテンツにアクセスする可能性があります。
子どもにスマホを渡す際、何も対策をせずに渡してしまうとウイルス感染やワンクリック詐欺の被害に遭う危険性があります。
スマホを操作しているうちに、子供は偽サイトと見分けをつけずにアクセスしてしまうかもしれません。
大人でも悪質なサイトを見分けるのは困難なため、ネットに慣れていない子どもは更に見分けがつかないでしょう。
特に小さな子どもの場合には、広告の表示を消すためにとにかくタップしてしまうので、子どもにスマホを渡すときは目を離さないようにしましょう。