auからLINEMO乗り換えるデメリット

au端末は対応バンドが異なる

キャリア4G(LTE)通信5G通信
LINEMOBand 1
Band 3
Band 8
Band 11
Band 28
Band 41
Band 42
n3
n28
n77
n257
auBand 1
Band 3
Band 11
Band 18
Band 26
Band 41
Band 42
n27
n77
n78
n257

LINEMOのBand 8、Band 28といったバンドにau端末は対応していません。Band 1やBand 3、Band 8といった主要なバンドは特に重要です。

LTE Band 8はLINEMOのプラチナバンドに相当します。

「プラチナバンド」とは、700MHz〜900MHzの周波数帯を指すもので、地下鉄やビルの建物内でも電波が届きやすいという特徴があります。

LTE Band 8に対応していないということは、電波が入りにくく繋がりにくいことが予想されます。

5G通信はn78がLINEMOでは非対応なので、auで購入した5G対応スマートフォンでは、LINEMOの5G通信が利用できない場合があります。

店舗サポートがない

LINEMOはオンライン専用ブランドのため、ソフトバンクやY!mobileの店舗で契約することはできません。

現在、LINEMOが契約できるのは公式サイトのみとなっております。

ただし店頭でLINEMOについて説明することはあります。

説明するまでが限度で、契約はできないようになっております。

auスマートバリュー割がなくなる

auのプランで「auスマートバリュー」などの割引サービスを契約していた方は、auからLINEMOへ乗り換えると割引サービスが適用されなくなります。

auスマートバリューは、auひかり+ひかり電話とauスマホをセットで利用することでスマホの月額料金割引が受けられるサービスです。

割引額はスマホ1台につき550円(税込)~1,100円(税込)で、合計10台まで割引対象に出来るので、家族のauスマホ事情によっては非常に大きな割引効果が期待できるものです。

端末は自分で用意する

LINEMOでは端末セット販売を行っていません。au端末の周波数はソフトバンクの周波数と一部対応していません。

より多くの周波数帯と一致している方が使い勝手が良いのは間違いないので、au端末を使う場合は、ソフトバンクの対応バンドに対応している数が多い端末が最善です。

また、SIMフリーのスマホは日本での販売を意識して作られた場合は除いて、日本のドコモ・au・ソフトバンクのことを考えて作られているわけではありません。

そのため、LINEMOで使う端末はソフトバンク端末を購入することが望ましいです。

アップルウォッチ非対応

LINEMOでは、アップルウォッチ通信が非対応です。Apple Watch単体での通話や通信ができなくなります。

特にジョギングなどでApple Watchだけを持って外に出る機会が多い人は、LINEMOは向いてないといます。

ソフトバンクでは「Apple Watchモバイル通信サービス」(月額385円税込)がありApple Watch 単体でモバイルデータ通信ができ、電話をかける、メッセージを送る、通知を受け取るなど、iPhone が近くになくても、さまざまなことを Apple Watch 単体でこなせました。

しかし、LINEMOには1つの電話番号を、スマートフォンとアクセサリ端末で共有して、音声通話・データ通信ができるサービスが用意されておりません。

Apple Watch GPS+CellularモデルにてLINEMOを使う場合、iPhoneとのペアリング圏内やWi-Fi環境下でしか通信できません。

ヤフープレミアム非対応

LINEMOではYahoo!系サービスとの連携はありません。

LINEMOでは、月額2480円(税込み2728円)のスマホプラン内にYahoo!プレミアム無料特典は含まれておりません。

Yahoo!プレミアムの月額508円をLINEMOのスマホプラン月額2480円(税込み2728円)足すと3,236円(税込)になります。

ワイモバイルは、Yahoo!プレミアム無料特典が料金プランに含まれております。

プランSML
月額料金(税込)2178円3278円4158円
データ容量3GB10GB
20GB
速度制限時の通信速度最大300kbps最大1Mbps最大1Mbps

LINEMOのスマホプラン20GB+Yahoo!プレミアム月額が3,236円に対して、ワイモバイルの20GBプランは4,158円です。

つまり、同じ20GBにおいて、ヤフープレミアムを別途で契約してもLINEMOの方が安いということになります。

しかし、現時点ではLINEMOとYahoo!系サービスとの提携する目処は立っておりません。

auからLINEMO乗り換えるメリット

月額料金が安くなる

auの「ピタットプラン 5G/4G LTE」は、通信量に応じて料金が変動する段階制のプラン。

~1GBは3465円、~4GBは5115円、~7GBは6765円という月々の料金設定です。

LINEMOの「料金プラン」は、月990円(税込)・3GBのミニプランと、月2728円(税込)・20GBのスマホプランです。

auで3GBまで使うと5,115円かかりますが、LINEMOなら990円で済みます。圧倒的に料金が安くなります。

LINE通信料は無料

auにはSNSカウントフリーサービスがありません。

LINEMOにはLINEギガフリーが付いています。

これは、LINEアプリのトークはもちろん、音声通話・ビデオ電話のデータ消費もゼロになります。

データ容量を使い切っても(通信速度制限がかかっても)LINEアプリの通信速度は落ちません。

通信制限後も約1Mbpsの速度で通信ができる

auでは当月ご利用の通信量の合計で月間データ容量を超えた場合、当月末までの通信速度が送受信最大128kbpsとなります。

LINEMOのスマホプランは基本データ容量20GBを超えると通信速度制限がかかります。

通信速度制限中は1Mbpsの速度で利用することができます。128kbpsよりも、約8倍速いです。

これは動画再生や高画質画像の閲覧などは読み込みが遅くなりますが、ちょっとした利用ならサクサク使えることが多いです。

※「ミニプラン」は3GBを超えた場合には通信速度が300kbpsに低下します・

LINE連携ができる

LINEMOでLINE連携をすると、LINE上でデータ残量や請求金額を確認できるようになります。

  • LINEで請求金額の確認
  • LINEでデータ量の確認
  • LINEでデータ量の追加購入
  • LINEで契約内容の確認
  • LINEで問い合わせ

LINE上で今月使った料金やデータ量を確認したり、データ追加したりなど便利です。

通話オプションが1年間割引される

現在「通話オプション割引キャンペーン」実施中のため、「スマホプラン」「ミニプラン」にご加入してから1年間は「通話準定額」は実質月額0円、「通話定額」は実質月額1,100円でご利用できます。

「スマホプラン」「ミニプラン」は、国内通話で22円/30秒の通話料がかかります。1回あたり5分以内の国内通話が無料になる「通話準定額」(月額550円)や、通話時間・回数ともに無制限で、国内通話がかけ放題になる「通話定額」(月額1,650円)にご加入できます。一部無料対象外の通話があります。

プランミニプランスマホプラン
データ量3GB20GB
月額基本料月額990円(税込)月額 2,728円(税込)
LINEギガフリーLINEアプリのトーク、音声通話・ビデオ電話のデータ消費ゼロ
データ量超過後の通信速度300kbps1Mbps
eSIM対応
5分かけ放題オプション月額550円(税込)
24時間かけ放題オプション月額1,650円(税込)
音声通話国内通話は20円/30秒
ネットワークソフトバンクの4G/5Gネットワーク
利用可能データ容量の追加550円/1GB

LINEの年齢認証&ID検索ができる

LINEMOでは、auと同じくLINEの年齢認証とID検索ができます。

他社格安SIMではLINEの年齢認証とID検索ができないところも多数あるので不便ですがLINEMOを運営するソフトバンク株式会社はLINE株式会社の経営統合でLINEのサービスが優遇されています。

LINEのアカウントには、半角英数字と3種類の記号を組み合わせた固有の「ID」を設定できます。

LINE IDを設定すると、知り合いとIDを教え合うことで「友だち追加」できるようになります。重複するLINE IDを持つ人はいないため、IDで検索すれば確実に相手を特定できるのです。

LINEで年齢確認が必要になるのは、LINE IDで「ID検索」を行うときと、電話番号でLINEアカウントを検索する「電話番号検索」をするときです。

この2つの検索を使う予定がなく、「ふるふる」や「アドレス帳」、「QRコード」でLINEの友だちと繋がる場合は、LINEで年齢確認を行う必要はありません。

auからLINEMO乗り換えする注意点

au回線がない

LINEMOは運営元がソフトバンク株式会社となりますので、他社のドコモ回線・au回線を導入しません。

LINEモバイルは、au回線、ドコモ回線、ソフトバンク回線のトリプルキャリア対応の格安SIMでした。

これは、元々はLINEモバイル株式会社が運営していたからです。

LINEMOは自社回線となりますので、今後、ドコモ回線・au回線を導入する予定はありません。

SNSカウントフリーがない

データフリーとはLINEモバイルのサービスで、対象サービス利用時にデータ通信量を消費しない機能のことをいいます。

■データフリー対象サービス

オプション名月額料金対象サービス
LINEデータフリー月額0円LINE
SNSデータフリー 月額280円
(税込 308円)
LINE、Twitter、Facebook
SNS音楽データフリー月額480円
(税込 528円)
LINE、Twitter、Facebook、Instagram、LINE MUSIC、Spotify、AWA

LINEモバイルは現在、LINE、Facebook、Twitter、Instagram、LINE MUSICの5つのサービスをデータフリーとしています。

データフリーオプションは3つあり、各オプションで対応しているサービスおよび月額料金が異なります。

こちらのデータフリーはLINEMOにはありませんが、類似サービスとしてLINEギガフリーがあります。

一部のau端末はSIMロック解除が必要

2015年5月以降に販売された端末はSIMロック解除が原則可能です。2015年4月以前に販売された端末は、一部機種を除いてSIMロック解除に対応していません。

2015年4月以前はほとんどの端末でSIMロックを解除することができませんでしたが、2014年に総務省がSIMロック解除の義務化方針を発表しました。

これにより、2015年5月以降に発売された端末はSIMロック解除ができます

総務省が2021年8月10日に改正した「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン」では、2021年10月1日以降に発売された端末は原則SIMロックをかけることを禁止するとしています。

2021年10月以降に発売されたスマートフォンは全て、原則SIMロックがかかっていない状態で販売されていますのでSIMロック解除は不要です。

従って、2015年5月~2021年9月までに発売したau端末はSIMロック解除しないとLINEMOでは動作しません。

キャリアメールがない

LINEMOではキャリアメールのサービス提供がありません。

auにはauメール持ち運びサービスがあります。

これはau回線解約後や他社へ乗り換え後も、auメールを引き続きご利用になれるものです。

au以外でも「(@ezweb.ne.jp/@au.com)」のメールアドレスが使えます。

auメール持ち運びは月額330円(税込)かかります。初回お申込み日から31日間は無料で利用できます。

auからLINEMOへ乗り換えた場合、auメール持ち運びサービスを利用することで、LINEMOでauメールが継続利用できます。

auポイントが貯まらない

au携帯電話の利用額に応じて貯まるauのポイントは、auを解約しLINEMOに乗り換えてしまうと毎月の携帯/スマホ利用料からは貯まらなくなってしまいます。

その代わり、LINEMOの料金をソフトバンクカードで決済すると、通常は支払額200円(税込)につき1ポイントのソフトバンクポイントが貯まります。ソフトバンクポイントの還元率は0.5%です。

LINEMOの携帯電話利用料金は税込1,100円毎に5ポイント貯まります。

自宅の固定回線との併用割引はない

auでは光回線とのセット割がありましたが、「LINEMO」では、スマホとネット回線のお得なセット割『おうち割光セット』が組めません。

おうち割 光セットとは、ソフトバンク系列のインターネット回線と、ソフトバンクスマホ、またはワイモバイルスマホをセットで利用することで、スマホの月額料金割引が受けられるサービスです。

割引額はスマホ1台当たり1,100円(税込)(ワイモバイルの場合は1,188円(税込))で、家族の端末も含めて最大10台まで対象に出来ます。

まとめてau支払い・auかんたん決済ができなくなる

auからLINEMOに乗り換えると、まとめてau支払いや、auかんたん決済は利用することができなくなります。

また、まとめてau支払いで支払いをしている有料コンテンツは、au解約後は自動で解約となります。

その代わり、LINEMOでキャリア決済は利用できます。LINEMOをご利用のかたは「ソフトバンクまとめて支払い」をご利用できます。

auからLINEMO乗り換えで覚悟しておきたいこと

機種変更ができない

LINEMOでは機種変更ができません。

機種変更したい場合は、LINEMO動作確認端末に掲載の端末を通販やメルカリなどで購入して用意すりことになります。

LINEMOユーザーはソフトバンクオンラインショップで機種変更できません。

ahamoの場合はahamo契約のまま、ドコモオンラインショップで機種変更(購入・予約)ができますが、LINEMOの場合は不可です。

LINEMOからソフトバンクに番号そのまま乗り換えしないと機種変更できません。

ソフトバンクオンラインショップで機種変更できるのは、ソフトバンクユーザー限定です。

ソフトバンクからLINEMOに乗り換える前にソフトバンクで機種変更を済ませておくしかありません。

通信エリアが微妙に違う

au回線の特徴は、LINEMOのソフトバンク回線と同様に、登山道での繋がりに注力していることに加えて、キャンプ場や世界遺産での繋がりにも注力をしています。

auで繋がったエリアでソフトバンク回線が繋がらないことがあります。

auは地下や建物内が弱いです。auエリア内であったとしても建物内や地下内などでは、繋がらない場合があります。

ソフトバンク回線は地下に強いキャリアです。

無制限の使い放題プランはない

LINEMOの料金はauより安くなることは確実ですが、LINEMOにはauの「使い放題MAX」のような無制限プランはありません。

スマホプラン20GB以上増やすことはできません。ahamoのような大盛りオプションもないので最大20GBまでしか利用できません。

回線や周波数帯の違いで速度が遅くなる場合あり

LINEMOはソフトバンク回線を使って通信サービスを提供しています。回線設備がau回線とは異なる関係から、周波数帯も一部auとは異なるものを使います。

そのため、auでは問題なく使えていたとしても、ソフトバンク回線であるLINEMOへ乗り換えた後、通信速度や品質が著しく落ちる場合があります。

「900MHz」「2.1GHz」「2.5GHz」がソフトバンク回線の周波数帯であるため、これらに使用する端末が対応しているか確認しておきましょう。

周波数帯が一致していない、または一部のみ対応の場合、通信できなかったり速度が遅くなることがあります。

auの関連サービスが使えなくなる

auを解約すると、主に以下のau付帯サービスが使えなくなってしまいます。

auメール(au.com、ezweb.ne.jp)
auかんたん決済
au Pay(au WALLET)
auバックアップアプリ
au WiFi
セキュリティソフト など

au Payに残高が残っている場合はauメールと紐づかないau IDを新たに設定し直せばauユーザー以外も利用可能です。

au関連サービスであってもau IDを取得すれば継続利用できるものもあるので、今どんなサービスを使っているか整理しておきましょう。