ワイモバイルからirumoへ乗り換える事前準備
対応端末か確認する
irumoで使う予定の端末が動作確認されているか確認します。
irumoではドコモの5G端末なら問題なく使えます。4G端末は対応端末に掲載されていれば問題なく利用できます。
しかし、他社で購入した端末はドコモの周波数帯に対応していない場合は、電波が掴みにくく圏外になったり、電波が途切れる恐れがあります。
ソフトバンク光からドコモ光に変更
ワイモバイルのおうち割光セット(A)とは、ワイモバイルとソフトバンク光をセットで使うことによってスマホに割引が入るお得な割引サービスです。
irumoとドコモ光をセットで契約することで1,100円の月額割引が適用されます。
そのため、引き続き光回線セット割を継続するならソフトバンク光からドコモ光への乗り換えがおすすめで、工事不要で簡単にできます。
ソフトバンク光とドコモ光は同じNTTの回線設備を利用しているため、工事をする必要がありません。
同じNTTの回線設備を利用した光回線(コラボ光)同士の乗り換えを「事業者変更」といいます。
光回線を引き直すといった手間がなく、最短10日で乗り換えられます。
PayPay支払いができない
ワイモバイルとirumoともに、口座振替またはクレジットカードでの支払いが可能ですが、ワイモバイルでは更にPayPayでの支払いが可能です。
irumoの支払い方法は、「クレジットカード」「口座振替」の2種類となりますので、今までPayPay支払いしていた場合は、どちらかの方法に変えることになります。
ドコモ対応端末がない場合
irumoはドコモ回線となりますので、ドコモ端末での利用が望ましいです。
irumoでソフトバンク端末は、一部の周波数帯がドコモと共通なので、仕様上はドコモ系のSIMは利用できます。
しかし、iPhoneやHuaweiなど一部を除いてドコモの周波数に対応しておりません。
そのため、irumoでSIMのみ契約後にドコモオンラインショップにて機種変更でドコモ端末購入を推奨します。
iPhoneでAPN設定を完了する
irumoでiPhoneを使う場合は基本的にAPN設定の必要はありません。irumoのSIMカードを挿入すれば、自動的にAPN設定が完了となります。
しかし、利用端末内にワイモバイルの構成プロファイルが残っている場合には、不要なプロファイルの削除が必要です。iPhoneで設定する際は不要な構成プロファイルを削除します。
iPhone内にワイモバイルのAPN構成プロファイルがある場合、irumoの音声通話やデータ通信が使えない、エリア内でも圏外になるのトラブルが発生します。
Android端末のAPN設定
irumoのAPN設定は自動で完了する場合がありますが、端末によっては自分で設定しなければなりません。
「名前」→「irumo」
「APN」→「spmode.ne.jp」
「認証タイプ」→「未設定」または「なし」
「APNプロトコル」→「IPv4/IPv6」
ワイモバイルからirumo乗り換えで困る点
最大9GBまでしかない
ワイモバイルの「シンプル2 S/M/L」は、音声通話付きの契約期間・解除料のないスマホ、携帯向け料金プランです。Sなら4GB、Mなら20GB、Lなら30GBと容量で選べる3プランをご用意しています。
irumoは、お客さまのご利用状況に合わせて、月間利用可能データ量「0.5GB」「3GB」「6GB」「9GB」からお好きなデータ容量をお選びいただけます。
irumoの最大データ容量は9GBまでとなっており、20GB使うならahamoへ変更、無制限ならeximoにプラン変更する必要があります。
irumoのプラン内で変更となると9GB以上の利用はできません。
家族割で月額料金が割引されない
ワイモバイルの家族割は、家族内で契約した回線の2回線以降が最大毎月1,100円割引されます。
ワイモバイルには、家族同士の通話が無料になるサービスはありません。
irumoでは、ファミリー割引をお申込みできますが、家族間通話無料について、irumo契約回線からの発信は対象外となりますが、「eximo」「ギガプラン」などをご契約中の同一「ファミリー割引」グループ回線からirumo契約回線への発信については無料となります。
つまり、irumo自体は家族割の恩恵は何もありません。
「LYPプレミアム」が有料になる
「LYP(エルワイピー)プレミアム」は月額508円(税込)で数多くの特典を利用できるサブスクサービスです。LINEの会員限定機能やYahoo!ショッピングのポイント還元率アップなど、数多くの特典を受けられます。
ワイモバイルユーザーならだれでも無料で利用できます。
「LYPプレミアム」の主な特典は以下です。
・1,200万種類以上の対象スタンプが使い放題
・LINEでの動画・画像の保存数、画質がアップ
・Yahoo!ショッピングでポイントが+2%つく
・ヤフーオークション落札システム利用料が安くなる
・宿泊予約5%のポイントが貯まる
・幅広いジャンルの雑誌が110誌以上読み放題
・スマホデータを自動でバックアップ
ワイモバイルからirumoに乗り換えてしまうと、上記のサービスがすべて使えなくなります。
無料だった月額利用料も有料に切り替わります。
LINEヤフーの会員サービス「LYPプレミアム」の月額料金は、ウェブ版(Yahoo! ウォレット決済)が月額508円(税込)、アプリ版が月額650円(税込)です。
60歳以上の方は通話割引がなくなる
ワイモバイルは60歳以上の場合、国内通話がかけ放題の通話定額オプション「スーパーだれとでも定額(S)」または「スーパーだれとでも定額+」の月額料が 1,100円(永年)割引されています。
「スーパーだれとでも定額+」通常は月額1,980円(税込)ですが、60歳以上なら永年月額880円(税込)で利用できます。割引額が大きいのでこれはお得です。
irumoは60歳以上の通話割引は一切ありません。24時間かけ放題をつける場合は、月額1,980円かかります。
データの繰り越しができなくなる
ワイモバイルでは余ったデータ容量を翌月に繰り越せる「データくりこし」があります。
基本データ容量上限まで使い切れなくても、余ったギガは翌月末まで繰り越すことが可能です。
irumoでは翌月への繰り越しは不可となっています。データ容量が余っていても、残った分は当月末で消滅します。
キャリアメールが有料になる
ワイモバイルでは、ソフトバンクのサブブランドとして「Y!mobile メール」というキャリアメールを無料で利用できます。申し込み不要で、月額料金もかかりません。
ワイモバイルではキャリア用に使える「@ymobile.ne.jp」のほか、「@yahoo.ne.jp」と、電話番号で使えるSMSも無料で提供しています。
irumoはドコモメールを月額330円(税込)でご利用いただけます。
330円が余計にかかるので料金が少し高くなります。
平均ダウンロード速度がやや遅くなる
ワイモバイルからirumoに乗り換えると、通信速度の若干遅くなります。
また、ワイモバイルはソフトバンク回線ですが、ahamoはドコモ回線です。対応するエリアも微妙に異なります。
■ワイモバイル
平均Ping値: 40.85ms
平均ダウンロード速度: 84.41Mbps
平均アップロード速度: 16.51Mbps
■irumo
平均Ping値: 46.59ms
平均ダウンロード速度: 64.0Mbps
平均アップロード速度: 10.61Mbps
Ping値は高ければ回線速度は悪く、低ければ良いとされており、irumoの方が若干劣っています。
ワイモバイルからirumoに乗り換える注意点
解約月は日割り計算されない
ワイモバイルを解約する際は、料金は日割りされません。月途中の解約の場合、基本使用料が満額請求されます。
なおオプションサービスなどもすべて満額での請求です。
一方、irumoへ乗り換えお申込み月の月額料金は日割りされます。そのため、ワイモバイルからirumoへの乗り換えは月末利用開始となるように申し込みが最善です。
MNP予約番号は10日以上の有効期限が必要
irumoの契約には、MNP予約番号の有効期限が10日以上必要になります。 MNP予約番号の有効期限は、取得日含めて15日間です。
つまりLINEMOからMNP予約番号を発行したら、5日以内にirumoへ乗り換え手続きを行う必要があります。
もし、MNP予約番号取得後5日経過してしまった場合は、再取得することになります。
LINEMOからirumoへの乗り換え後は短期解約をしない
LINEMOやirumoへ乗り換え手続きをirumo公式サイトから行うと事務手数料が無料で、解約金も発生しないので月額料金のみの支払いで済みますが、短期解約はNGです。
irumoを半年以内に解約するなどした場合は、次回irumoの契約ができなくなる恐れがあります。
最低でも2年間の利用が安心です。
「My Menu」の利用可能期間は解約後90日間
LINEMOのMy Menuは、解約後90日間は閲覧のみ可能です。 irumoへ乗り換えしたら即閲覧できなくなるわけではありません。
料金の内訳が複雑化する乗り換え月の料金を、LINEMOとahamoの双方で確認することができます。
乗り換え後にSIMカードは返却する
ワイモバイルからirumoに乗り換えたあとは、ワイモバイルのSIMカードを返却する義務があります。
SIMカードの所有権はソフトバンク株式会社に帰属します。 お客様からご返却いただいたSIMカードは、環境保全のためリサイクルされます。
なお郵送では受け付けていません。返却先はワイモバイルショップになります。
大盛りオプションは使えない
irumoでは大盛りオプションの提供はありません。
大盛りオプションとは、NTTドコモの料金プラン「ahamo」に加入することで利用できるオプションで、毎月利用できるデータ容量を80GB追加することができます。
月額料金は1,980円(税込)で、ahamoの料金プラン2,970円(税込)とデータ量20GBと合わせて、月額料金4,950円(税込)でデータ量100GBとなります。
irumoで9GB以上のデータ容量を使いたくなった場合は、ahamoやeximoにプラン変更することになります。
留守番電話が有料になる
ワイモバイルでは留守番電話サービスが申し込み不要かつ無料で使えます。
irumoでは、留守番電話は月額330円(税込)かかります。
irumoに乗り換え後、留守番電話の代替としてAndroidに標準搭載されている「伝言メモ」を使えば、無料で利用する手段もあります。