ahamoは副回線が可能

ahamoはディアルSIMの端末なら副回線の利用が可能です。

デュアルSIMとは、1台のスマートフォンで2つのSIMを利用することができます。異なるキャリア契約の2回線を並行して使えます。

デュアルSIMによってメインの回線とは別の回線が使えるようになった点から、「副回線」や「サブ回線」とも呼ばれます。

通常は、1台のスマホに1種類のSIMカードしか利用できませんが、デュアルSIMなら、1台のスマホに2種類のSIMカードを挿入して利用できます。

デュアルSIMは、iPhoneでは「主回線」と「副回線」という呼び名で管理されます。

最初に利用していたSIMが「主回線」、追加したSIMが「副回線」という扱いになりますが、副回線が補助的な役割のみというわではなく、設定次第で副回線をメインの利用する回線として使うことも可能です。

ahamoで主回線と副回線は可能

ahamoは最大5回線まで契約可能です。

以下の様な組み合わせで契約が可能です。

  • 物理SIMを2回線契約
  • eSIM2回線契約
  • eSIMを1回線と物理SIMを1回線契約

eSIMなら、SIMカードを差し替えなくても、回線事業者を切り替えたり、電話番号を書き込んだり、といったことが遠隔で行えます。

デュアルSIMの種類

デュアルSIMを利用するなら、DSDS以降がおすすめです。

その理由は、一つのSIMカードを利用しているときに、もう一枚のSIMカードに紐づいた着信があると、自動でSIMカードを切り替えて電話ができるからです。

DSSSでは、手動でSIMカードを切り替える必要があり、もう一枚のSIMカードに紐づいた電話番号に着信があっても、通知は来ないので、すぐに電話にでることはできません。

SIMカードの種類特徴
DSSS
(デュアルSIMシングルスタンバイ)
どちらか一つのSIMカードで電話やネットの利用ができる。同時に2種類のSIMカードを利用することはできない。
SIMカードの切り替えは手動
DSDS
(デュアルSIMデュアルスタンバイ)
両方のSIMカードで、同時に着信ができる。ただし、電話をしながらもう一つのSIMカードでネットや電話をすることはできない。
また、片方のSIMのみ4Gの利用が可能
DSDV
(デュアルSIMデュアルVoLTE)
両方のSIMカードで、同時に着信ができる。
2つのSIMで4Gが使える
DSDA
(デュアルSIMデュアルアクティブ)
両方のSIMカードで、同時に着信ができる。
片方のSIMで通話をしながら、もう片方のSIMでデータ通信ができる。SIMを切り替えることなく、着信があったときに電話にでることができる。

SIMカードとeSIM2つ利用が可能

ahamoのSIMは、nanoSIMとスマホの端末内部にチップとして埋め込まれているeSIMがあります。

SIMカードはスマホのスロットに差し込んで使用しますが、eSIMは端末に組み込まれているため、設定で接続先の情報を指定することで電話やデータ通信が可能になります。

たとえば、シャープのAQUOS sense4 liteは、nanoSIMとeSIMのデュアルSIMスマホです。

デュアルSIM対応のスマホは、eSIMならばもう1枚SIMカードを挿入して、そうでない場合は、SIMカードを2枚挿入することで2つの通信サービスを利用できます。

デュアルSIMにできるiPhone

iPhone 13シリーズでは、eSIMを2つ有効もしくは、nano-SIM 1枚と eSIM 1つを組み合わせてデュアルSIMを利用できます。

iPhone 13 Pro Max
iPhone 13 Pro
iPhone 13
iPhone 13 mini

iOS 12.1 以降を搭載した iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR 以降の機種は、nano-SIM と eSIM を組み合わせたデュアルSIM に対応しています。

iPhone 12 モデル
iPhone 11 モデル
iPhone XS
iPhone XS Max
iPhone XR

ahamoを副回線で利用するメリット

仕事とプライベートを分けられる

デュアルSIMにすることで、2つの電話番号を使えて持ち歩くスマホは1台で済ますことができます。

デュアルSIMなら、鳴っているスマホを探すのに慌てたり、どちらかを忘れたりすることもなくなります。

DSDVに対応しているSIMカードであれば、ネットを利用しているときにもう一枚のSIMカードに紐づけされた電話番号に対応でき、4G回線も利用可能です。

通話とデータ通信で使い分けられる

ahamoは音声通話のみ、他社格安SIMはデータ通信のみという風に分けることができます。

格安のプランを組み合わせることで、全体の通信料を抑えることができます。

電話を頻繁に行うSIMを音声通話SIMにして、ネットを使うときは料金の安いデータ専用SIMにすれば、月々の料金を安くできます。

通信回線を分けられる

ahamoのドコモ回線は稀に通信障害が発生します。

2枚目のSIMカードをau回線やソフトバンク回線に対応してSIMカードにしておけば、ドコモ回線が使えなくても、問題なくネットを利用できます。

LINEMOやpovo2.0などを副回線にするのも良いでしょう。

LINEアカウントを2つ持てる

LINEのアカウントを2つ所持することもできます。

LINEのアカウントを2つ持っておけば、プライベート用と仕事用のアカウントを使い分けることが可能です。

ahamoを副回線で利用するデメリット

SDカードが利用できなくなる機種もある

SIMカードとSDカードのトレイが同じで、片方しか挿せない機種があります。

SDカードを使いたい方は、SIMカードとSDカードのトレイやスロットが分かれた機種や、SIMカードとSDカードを同じトレイに入れたとしてもeSIMでもう一回線が利用できる機種を選ぶと良いです。

バッテリーの消費が早くなる

SIMカードが1枚だけのときより、デュアルSIMを利用する場合はバッテリーの消費が早くなります。

これは2回線での通信を並行して行うことや、機種によってはどちらかの通信状況が悪いときに電波を探す機能が原因です。