TEAM BEYONDとは?

TEAM BEYONDは、パラスポーツを通じて、みんなが個性を発揮できる未来を目指すTOKYO発のチームです。

TEAM BEYONDは以下のメンバーが1つのチームとなって活動しています。

  • アスリート
  • スポーツをする人
  • スポーツを観る人
  • スポーツを支える人
  • 企業・団体

メンバーは募集していますので、参加してみましょう。

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パラスポーツの「パラ」とは

パラスポーツの「パラ」の語源は、下半身付随の英語であるparaplegicsであると認識している人が多くいますが、実際は、ギリシャ語の「並んで立つ」「対等」という前置詞である「para」から来ているとの説が有力とされています。

このほか、英語の「平行」を意味する「parallel」が起源である、とする説もあるようです。

パラスポーツとは

「パラスポーツ」とは、障害のある人たちが行うスポーツのことです。

パラリンピックで行われる競技もそうではないスポーツも総称して「パラスポーツ」と呼びます。

パラスポーツは、障害の種類や程度に応じて、ルールや用具を工夫して実施するという特徴があります。

障害のある人もない人も共に実践し楽しめるスポーツとして発展していく可能性を秘めています。

種目には既存のスポーツのルールを改めたもののほか、ゴールボールやボッチャなど独自に考案されたものもあります。

パラスポーツの魅力

みなさんがパラスポーツに持たれるイメージは、福祉やリハビリの延長線上にあり、どの種目も障がい者だけが参加できるものと考えている人が多いのではないでしょうか。

こうした固定観念にとらわれず、パラスポーツが持つ本来の楽しさを伝えるべく、5つ魅力を紹介します。

生きざま

パラスポーツは「障害」がある人が行うスポーツであり、それはつまり、その選手が先天性・後天性に関わらず、何らかの挫折を味わったことがある、ということです。

先天性の場合、健常者と同じように生活ができないことに苦悩を感じる経験は生まれてからずっとあることであり、後天性の場合、ある日突然昨日まで出来たことができなくなった、ということを意味します。

つまり、どちらもそれぞれの苦悩を乗り越えて活躍できるだけの努力を積み重ねたということであり、その生きざまは輝かしいものであるといえます。

困難を超えて競技に打ち込む彼らの生きざまみたいなものにも引きこまれます。

レベルの高さ

パラアスリートたちは自らの肉体を極限まで磨ぎ、技術を高めて観る者を魅了しています。

世界記録も連発されています。これは、競技のレベルが急激に上昇していることを意味します。

どの競技も高いレベルの戦いが繰り広げられ、その中で鎬を削る選手に注目しましょう。

競技の迫力

パラスポーツとは一見したところ、迫力に欠けて見えることも少なくありません。

ただ、その裏側には驚異の技や能力が、そしてまた、それを可能にした想像を絶する努力があります。

目をこらして見つめていれば、そのあたりが見えてきます。すると、ひとつひとつのプレーやパフォーマンスがにわかに輝き出すのです。

目の前でプレーをみせられると、その迫力に『すごい!』『かっこいい!』って驚きがあります、障がい者のイメージも大きく変わるようです。

障がいを身近に感じることができる

パラアスリートを通して、障がい者を身近に感じられます。

普段から障がいのある人間と接する機会が少ない中で、パラアスリートに触れることで、障がいのことを少し身近に感じることができます。

重度の障がいや病気などでなかなか外に出てこられない方もいます。

そういったことを知っていく機会として、パラスポーツ・パラアスリートが担っている役割は大きいと言えます。

競技そのものの面白さ

パラスポーツは普段見聞きしているような競技名とほぼ同じです。

しかし、選手はどこかに障がいがあるという性質上、そのルールが健常者のものと全く同じということはありません。

つまり、慣れ親しんでいる競技でもありながらも、いくつかのルールが加えられることにより、まるで新競技を体験しているかのように楽しむことができます。

パラスポーツは身体の障害の部位や度合いによってクラス分けがされ、同じゴールをいろいろな手段で目指します。

100メートルで一番速い人を決めるのに車いすの選手もいれば、義足の選手もいる。同じ山なのに違う登り方をする、そんな違いが面白いポイントとなります。

パラスポーツの見方に「正解」はない

パラスポーツは考えて楽しむものでしょう。

いろいろな競技、いろいろな種目、いろいろなクラスがあるなかで、これといった見方はありません。

でも、自分がもし障がいを持った場合、「自分だったらどういうプレーをするだろう」「どういったトレーニングをするだろう」ということを考えながら観ていると、面白さがどんどん増してくることでしょう。

そういうところにも注目をしながら、また(競技を)観ながら考えて、心で感じるものだと思います。

自分の体を生かしているから、「こういう体の人はこういったプレーができるのか」と気付くこともあります。

選手のことを知っていくとパラスポーツに一層のめり込めますし、人生でどういう経験があって今この舞台で輝いているのかまで分かると、応援する気持ちもより強くなってきます。

パラスポーツの競技紹介

パラスポーツとは、元々、パラリンピック競技を指す言葉。しかし、今では障害者が行うスポーツ全般を指す言葉となっています。

現在パラスポーツには、

アーチェリー
車いすラグビー
車いすテニス
車いすバスケットボール
車いすフェンシング
車いすカーリング
車いす空手
ゴールボール
アンプティサッカー
カヌー
シッティングバレーボール
5人制サッカー
CPサッカー
デフサッカー
ソーシャルフットボール
柔道
自転車競技
卓球
パラ射撃
バドミントン
馬術
パラ水泳
パラパワーリフティング
ボッチャ
陸上競技
セーリング
テコンドー
アルペンスキー
アイスホッケー
クロスカントリースキー
スノーボード
バイアスロン

など、さまざまな競技があります。その競技の概要について一部紹介します。

アンプティサッカー

主に、上肢・下肢の切断障がいを持った選手が松葉杖を使ってプレーするサッカーです。
1980年代、アメリカ人の切断障がい者ドン・ベネット氏が偶然ボールを蹴ったことから発案。アメリカ軍の負傷兵のリハビリの一環として採用され、松葉杖を使ったサッカーとして一気に普及が進みました。

従来の障がい者スポーツに必要とされる専用の器具を使わず、日常生活やリハビリ・医療目的で使用している松葉杖クラッチ(主にロフストランドクラッチ)で競技を行います。
日本はもちろん、海外でも急速に普及・認知度が高まっています。

国際アンプティサッカー連盟(WAFF=World Amputee Football Federation)が統括しており、日本国内における競技・事業統括は日本アンプティサッカー協会(JAFA)が行っています。

車いすラグビー

車いすラグビーは「マーダーボール(殺人球技)」と呼ばれていたこともあるほど、パラ競技随一の激しいスポーツです。

もうひとつの特徴が、障がいの軽い選手ばかりでなく、重い選手にも出場の機会を与えるための仕組みです。

選手一人一人には、障がいが最も重い0.5点から、障がいの程度に応じて0.5点刻みで3.5点まで持ち点が割り振られておりコート上の4人は、持ち点の合計が8点以内になるよう編成しなければならないのです。

激しいプレーゆえにタイヤのパンクも珍しくなく、短い制限時間内でタイヤ交換するメカニックなどのスタッフも重要な存在です。

車いすテニス

2バウンドでの返球が認められていること以外は、一般のテニスとほぼ同じルールで行われる車いすテニスです。

ラケットを持った状態で車いすを操作し、一瞬のうちに旋回してボールを打ち返す選手たちの華麗なチェアワークが見どころの一つであり、いかに自分の得意とするポイントパターンに持ち込んで流れをつくれるかが勝負の分かれ目となります。

相手選手を思い通りに動かしてスペースをつくる、コントロールされたショットにも注目です。

車いすバスケットボール

ダブルドリブルがない、ボールを持ったまま車輪を3回以上回すとトラベリングになるといった車いすでのプレーに合わせたルールが存在するが、コートの仕様やゴールの高さ、ボールの大きさはバスケットボールと同じです。

最大の特徴は「持ち点制」。選手は、障がいが重い順に1.0点から0.5点刻みで4.5点までクラス分けされていて、コート上の5人の持ち点の合計が14.0以下になるようにしなければならないため、チーム編成も重要な戦略になります。

車いすフェンシング

下肢に障がいのある人を対象とする車いすフェンシングは、競技用車いすを「ピスト」と呼ばれる装置に固定し、上半身だけで戦う競技です。

ルールは立って行うオリンピックのフェンシングとほぼ同じですが、フットワークが使えず、また、相手との距離が近く一定なので、剣さばきのテクニックやスピードが重要なポイントになります。

スピーディーな展開の中、息詰まる攻防が続き、一瞬たりとも目を離すことができません。

選手は座位のバランス能力などにより、カテゴリーAとBの2つのクラスに分かれます。

胴体だけを突く「フルーレ」、上半身の突きを行う「エペ」、上半身の突きに斬る動作が加わった「サーブル」の3種目があります。

ゴールボール

鈴の入ったボールを転がすように投げ合い、ゴールに入れて得点を競う球技種目です。選手たちは、視覚を完全に遮断し、視覚以外の全神経を研ぎ澄ませてプレイします。試合会場にいるサポーターは、選手たちの邪魔にならないよう、音を出さずに見守るのがルールです。

不要な音のない空間の中、重いボールを投げ合いながら激しく身体を動かすため、「静寂の格闘技」とも呼ばれています。ゴールボールは、特有の競技用具を活用してプレイします。

5人制サッカー

5人制サッカーは別名「ブラインドサッカー」としても知られる、視覚障がいのある選手を対象とするサッカー。

1チームは4人のフィールドプレーヤーとゴールキーパーで構成される。ゴールキーパーは晴眼(視覚障がいの無い選手)、または弱視の選手が務めるが、フィールドプレーヤーは視覚障がいのある選手でなければなりません。

フィールドプレーヤーは個々の見え方による有利不利をなくすため、アイマスク(目隠し)着用の義務があり、視覚を遮断した状態でプレーする。チームにはFPの目の代わりとなる「ガイド」と呼ばれるメンバーがいて、相手ゴールの裏に立ち、ゴールまでの距離や角度などの情報を声や音で伝える役割を担う。

ボールは中に鉛が仕込まれた特製のボールで、転がると「シャカシャカ」と音が鳴る。選手はボールの音やガイドの声などを頼りにプレーするが、想像以上に激しく、スピーディーなプレーに驚かされます。

CPサッカー(脳性麻痺者7人制サッカー)

CPサッカーの「CP」とは英語の「Cerebral(脳からの)」「Palsy(麻痺)」の略で、脳性まひという意味です。

英語表記では「CP Football」とされています。

1984年よりパラリンピック正式種目となっています。残念ながら2020年東京パラリンピックでは、競技種目から外されてしましましたが、再度2024年パラリンピック種目に復帰できるよう各国で活動をしています。

パラリンピック以外でも、アジアオセアニア選手権や欧州選手権・世界選手権もあり、世界的に盛んに行われています。

世界レベルは高いですが、未来の日本代表選手にチャンスのある競技です。

シッティングバレーボール

シッティングバレーボールは障害のある選手を対象とし、お尻(臀部)を床につけた状態で競技するバレーボールです。

1956年、戦争で傷ついた兵士たちのリハビリを目的にオランダで考案され、世界に広まりました。

パラリンピックでは男子がアーネム1980大会から、女子はアテネ2004大会から正式競技となっています。