【Q&A】将来の為にお金を貯めております。しかし口座にお金を入れたままでは

将来の為にお金を貯めております。しかし口座にお金を入れたままでは増えて無いことが分かっていてiDeCoやNISAをやりたいとは思っているのですが、私に理解出来るか不安であるのと、何十年後にへってしまうリスクがあるので資産運用の躊躇いがあります。

(29歳女性)

執筆者・監修者「勝又 綾奈」からの回答

銀行にお金を預けたままではお金は増えない、でも「資産運用は難しそうだし、不安だ」という方は、多くいらっしゃいます。

実は、その不安な気持ちはとても大切です。なぜならそれは、リスクがあることをきちんと理解しているということだからです。

ご質問者さまは、iDeCoやNISAなどを既にご存知ということですが、おっしゃる通り、これらの金融商品には、元本割れなどのリスクがあります。

しかし、だからといって銀行口座にお金を預けたままにしておくと、それにもリスクがあるのです。例えば、インフレが起こり、お金の価値が目減りしてしまうというリスクや、銀行が倒産してしまうリスクです。

そこで、「お金を増やそう!」と意気込むのではなく、まずは「お金を減らさない」ことを目標に、資産運用をスタートさせてみませんか?

ここでは、資産運用をはじめる際のポイントを3つ、ご紹介したいと思います。

①まずは少額から

資産運用は、まとまったお金がなくても始めることができます。銀行や証券会社によっても異なりますが、月1000円から投資ができるものも多数です。1000円なら、ランチを一回我慢してお弁当にするだけで、まかなえてしまいますよね。

投資初心者におすすめなのは、日経平均インデックスファンドを、1000円分、購入してみることです。1000円は勉強代だと思うと、気が楽ですよ。

日経平均と連動するファンドを購入すると、日々、日経平均をチェックしたくなると思います。そうすることで、資産運用に役に立つ情報や知識を、自然と得られるようになり、より充実した資産運用ができるようにもなるのです。

②分散投資する

資産運用をする上で重要なのは、運用先を分散させることです。資産運用が初めての方にはまず、「銀行口座」と「投資信託」に分けることをおすすめします。

銀行口座にお金を残しておくことも、急に現金が必要になった時のリスク対策として大切なことです。

そして、もう一つの「投資信託」は、お金を預けることによって、投資のプロが代わりに運用してくれる金融商品なので、初心者向けだといえます。

更に、投資先も「国内株式」「国内債権」など様々なので、それもぜひ分散させると良いでしょう。そうすることで、少しでもリスクを減らすことにつながりますよ。

③長期間、運用する

資産運用をする上では、すぐに利益を出そう、すぐにお金を増やそうとするのではなく、長い期間をかけてお金を運用していくことが大切です。

iDeCoや積立NISAは、毎月少額を積み立てできることがメリットの金融商品なので、資産運用初心者にもおすすめです。

もちろん、毎月自動的に口座から積み立てられるので、面倒な手間もかかりません。ぜひ、コツコツと積立て、長い目でみた資産運用を行いましょう。

執筆者・監修者

著者名

勝又 綾奈

大学卒業後、みずほ銀行勤務(2011年~2016年)
定期預金、国債、投資信託(NISA含む)、金銭信託、相続(遺言、遺産分割協議書なども対応)などの業務を担当しておりました。

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  • みずほ銀行日本橋支店勤務時の名刺